唐人踊り...当時の朝鮮通信使を模した仮面と衣装です。

[事務所の日記]

県指定の無形民俗文化財の「唐人踊り」。   20111122_toujin

「唐人さん」と親しみを込めて地元では呼んでいますが、きらびやかな衣装とおどけた仮面をつけて、チャルメラやどら等の楽器の鳴り物とともに、身振り手振りもおかしく踊る「唐人踊り」は大陸の異国情緒たっぷりのものです。

室町時代以降に派遣された当時の朝鮮通信使は、朝鮮半島から対馬、博多、下関を経て、大阪、京都に入り、陸路、江戸を目指すコースを取ったといわれていますので、本市をその一行が通過したものではありません。しかし、その通信使一行の行列の様を見た当時の人が、その有様をおもしろおかしく再現し、以降、津八幡神社の祭りの出し物のひとつとして大切に守り伝えられ、現在では、津まつりの名物となっています。

朝鮮通信使のコースとなった市では、韓国釜山市(釜山文化財団)との提携により、朝鮮通信使行列の再現が催され、たいへんな賑わいとなっていることをお聞きしますので、本市もこれにあやかり、小生、本市唐人踊りを通じての日韓友好交流や文化交流が育まれてくることを望んでいるひとりです。