梅のほのかな香りの季節になりました。
[事務所の日記]
投稿者:所長 / 2012年2月21日(火)
梅一輪 一輪ほどの あたたかさ (服部嵐雪)
2月中旬は早梅の季節ですが、南向きの陽だまりを探すと梅の花を見つけられるようになりました。立春を過ぎ長くなった陽の光を浴び、梅の花が一輪ずつ咲くにつれて、少しずつ暖かくなってくる情景が目に見えるようですね。また、梅の花が一輪、凛として咲いている風情もこの句には感じます。
現代では花といえば、代表的には”桜”を指すものですが、古来、奈良・平安時代初期では花といえば”梅”の花であったと聞き及んでいます。では、いつ頃から”梅”から”桜”にと移りかわってきたのでしょうか。
「奈良時代は和歌などで単に『花』といえば『梅』を指していた。万葉集においては梅の歌118首に対し桜の歌は44首に過ぎなかった。」(Wikipediaより)とあり、また、古今和歌集の中では”桜”の歌が”梅”の歌を上回るものの、依然として単に「花」と詠うと”梅”を示していたということですので、新古今和歌集が編まれた鎌倉初期からのように思いますが...。
さて、国内にはたくさんの梅の名所がありますが、本市にある結城神社(津市大字藤方)の”しだれ梅”も一見の価値がある見物です。約350本程の”しだれ梅”が神社境内いっぱいに咲き誇り、2月中旬から3月中旬の梅まつりの時期には県内外から大勢の花見客が訪れる絶景の観光名所です。
結城神社は、後醍醐天皇を奉じて「建武新政」の樹立に貢献した結城宗広公が祀られ、古くから結城の森として「結城塚」とか「結城明神」とよばれてあがめられています。
結城神社 津市大字藤方2341
TEL 059-228-4806(社務所)
※ 近鉄、JR津駅下車三交バス所要時間約20分