伊勢詣の街道に出会うところ、津市。

[事務所の日記]

20120219_isejingu  平成25年は伊勢神宮の式年祭。

  古くから伊勢参拝は一生に一度は詣でたいもの、また、江戸時代には伊勢神宮の参拝前に湯を浴びて心身を清めた「ななくりの湯」(現、榊原温泉)があるように、伊勢参拝をする人々が行き来した街道が市内あちこちに通っています。この街道を通って、どれほど多くの人が行き来したことでしょうか、そんな想いを馳せながら、昔ながらのたたずまいや雰囲気を感じていただくのも楽しいものです。

  本市には、伊勢街道、香良洲道、伊勢別街道、伊賀街道、初瀬街道と伊勢本街道の6つの古い街道が今も残されています。それぞれの街道について少し注釈させていただくと、

20120219_nabana  伊勢街道は、伊勢湾沿いに伊勢神宮まで南下していく道で、険しい峠越えもなく歩きやすい街道です。

  香良洲道は、伊勢街道と分岐し、香良洲へと続く道「からす詣らねば片参宮」と呼ばれ、香良洲神宮を経由する街道です。

  伊勢別街道は、東海道「関宿」と伊勢街道「江戸橋」を結ぶ道で、江戸時代には京都方面からの伊勢参拝の人で賑った街道です。

 伊賀街道は、藤堂高虎公が治めた津城と伊賀上野城を結ぶ長野峠越えの道で、  20120219_sekihi  江戸時代には津藩の最も重要な官道としての街道です。

  初瀬街道は、京都・大阪方面から青山峠を越えて伊勢に至る道で、平坦で歩きやすい街道です。

  伊勢本街道は、大阪から伊勢へ向かう最短の道で、途中にある多気(現在の美杉地区)は、伊勢国司「北畠氏」の本拠地として栄えた街道です。

  以上、簡単な説明ですが、実際に街道を歩いていただき、その良さを是非体感していただければと思います。

  街道の歩き方や見どころなどなど、詳しくは、

     (社)津市観光協会 TEL 059-246-9020 までお尋ねください。