室町期の名園が残る「北畠神社」
[事務所の日記]
投稿者:所長 / 2012年2月27日(月)
NHK大河ドラマ「平清盛」が放映されていますが、栄華を誇った清盛が建立した「厳島神社」は素晴らしいものです。
平家物語「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらは(わ)す。・・・」のくだり、安徳天皇を頂点にあれほど栄華を誇った平氏もいずれ衰退してしまいますが、その時代の権力者がいればこそできた大事業は後世に残る世界遺産でもありますね。
さて、厳島神社ほどメジャーではありませんが、本市にも南北朝時代より栄華を誇った公家、北畠氏の館跡が美杉町にあります。
奥一志の多気御所として栄華を誇った伊勢国司「北畠顕能(あきよし)」を祀るゆかりの神社「北畠神社」境内にある史跡で、枯山水と池泉回遊式を組み合わせた室町期の庭園が室町時代の貴重な文化遺産として国の名勝、史跡に指定されています。境内で夏場に催される「霧山薪能」も見応えがあり、木々に覆われた草原の中で繰り広げられる幽玄の世界を堪能することができます。
北畠神社 津市美杉町上多気1148
TEL 059-275-0615
※ 神社へのアクセスは、車にて、伊勢自動車道・久居インターより県道久居美杉線経由約60分です。