星の船に乗って…

[事務所の日記]

20120824_tanabata  今日は、旧暦でいうところの伝統的な『七夕』の日です。

  夜の帳が下りる頃、織姫がちょうど満天の頂上付近にあり、たなびく天の川、その向かい側には彦星が位置しています。月は上弦の月、その月の帆に涼しい夜風を受けて星の船が漕ぎだします。万葉人が、恋歌を詠み、七夕を愛でたように、今日は星空を見上げて...少しだけ初恋の彼女の事を想ってみるのも許されるかもしれませんね。

天の川 安の渡りに 舟浮けて 秋立つ待つと 妹に告げこそ(柿本人麻呂)

我が背子に うら恋ひ居れば 天の川 夜船漕ぐなる 楫の音聞こゆ(柿本人麻呂)

  少し、長い歌ですが、山上憶良の七夕の歌を見つけました。

『彦星は 織女と天地の 別れし時ゆ いなむしろ 川に向き立ち 思ふそら 安けなくに 嘆くそら 安けなくに 青波に 望みは絶えぬ 白雲に 涙は尽きぬ

かくのみや 息づき居らむ かくのみや 恋ひつつあらむ

さ丹塗りの 小舟もがも 玉巻きの 真櫂もがも

朝凪に い掻き渡り 夕潮に い漕ぎ渡り 久かたの 天の川原に 天飛ぶや 領巾片敷き 真玉手の 玉手さし交へ あまた夜も 寝てしかも

秋にあらずとも』

20120824_toukan  さて、夏もそろそろ終わりを告げる頃となっていますが、今年もそんな夏の夜に行われたなつかしい本市の行事のいくつかを写真でご覧いただけます。

  県の無形民俗文化財「宮踊り」の模様は、こちら から。

※香良洲地区で、豊漁豊作を祈願する奉納踊りとして、8月15日の夜から16日の未明にかけて行われました。

  あのう「光れ!しかけ花火」祭りでのしかけ花火の模様は、こちら から。

※8月15日、安濃中央総合公園内多目的グラウンドで祭りが開催され、地元安濃町内の小・中学生がデザインしたしかけ花火が綺麗に花を添えました。