半泥子考(第6日)

[事務所の日記]

20120326_handeisi  陶芸界では魯山人と並び称される半泥子(津市)について、思うままに書き連ねる第6日目です。

  今日は、半泥子の書いた『書』、言葉遊びの数点を紹介します。以前にも言葉遊びを書きましたので、重複していますが、再度、『なるほど』って感動新たですね。

『波和遊』はというと、『How are you?』

『大夢出門』は、『Time is Money.』

『喊阿嚴』は、『Come again!』

20121017_handeisi1  こんな俳句も詠んでいますよ。

秋風の ふくやろくろの 廻るまま

20121017_handeisi2  『無茶』、そう言えば半泥子の用いた号に『無茶法師』がありましたね。

P.S. 今日は朝から雨降り、肌寒い一日となりそうです。都の花木は『イチョウ』、都内いたるところにイチョウの木が植えられています。神宮外苑のイチョウ並木の素晴らしい風景はこれからですね。黄金色の葉がちらほら、そんな並木道の下を散歩するのには、あと幾日(月)かかるでしょうね。

  これも秋の風物詩でしょうか、イチョウといえば『銀杏』(ぎんなん)。最近、風の強い日の後は、銀杏の実が公園のあちこちに落ちていて、早朝からビニール袋いっぱいにして、銀杏を拾われているご高齢の方が見えます。きっと、銀杏の実を炒って、そのまま?、また、茶碗蒸しに入れて秋の味覚を召し上がるのかもしれませんね。

  銀杏の実が落ちている所は、その香りで直ぐにわかります...『私は、ここにいますよ。』とばかり香りをあたりに醸していますので。

  まだ、イチョウの葉は緑色ですが、イチョウを題材にした短歌は、与謝野晶子ですね。歌集『恋衣』の中にあります。

金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に(与謝野晶子)