谷川士清考(第2日)

[事務所の日記]

20121010_momiji  今日もいい天気、秋そのものを感じられる一日になりそうです。こんな、いい天気の日はお休みをいただいて...のんびりもまたおつなものですね。

  本居宣長がその功績を絶賛し、交友のあった江戸時代の国学者『谷川士清』(津市出身)を思うままに書き連ねてみようと思います。今日はその第2日目です。

  士清さんが後世に残された主な業績を少し、紹介いたします。

  まず、何といってもこれでしょうね。

『日本書紀通証(全35巻)』、宝暦元年(1751年)に書された日本書紀の注釈書でした。この著書の第1巻附録の『和語通音』は動詞の活用図表で、それを見た本居宣長先生はその学識にうたれ、以後手紙を交わして交友が始まったといわれています。続いては、

『鋸屑譚』、これは、延享5年(1748年)に書された巻1の完稿で、古語の出典等を収められています。

『勾玉考』、これは、安永3年(1774年)に書されたもので、勾玉について書いた考古学的な著作となっています。

『恵露草』、これは、有栖川宮職仁親王に入門した後、親王に添削された自作の歌をまとめた歌集ですね。

  最後に、『和訓栞』。

  士清さんが約21,000に及ぶ日本語を整理した辞書で、その全部を書き終えていました。しかし、士清さんが死去したため、本として出版されませんでした。