本山と名がついた高田本山専修寺があります。

[事務所の日記]

20121122_yuki  今週で11月も終わり、早いもので週末からは12月、師走になってしまいますね。師走は、僧侶(師)が仏事で走り回る忙しさからというところから来たと聞いていますが、諸説あるようです。

心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花(凡河内躬恒)

  と詠った後には、これもいいですね。

墨の色 霧降るたびに 東京へ 沁み入る如き 師走となりぬ(与謝野晶子)

  今年は12月に、都知事選と衆議院議員選がダブルでありますので、気分的なものでしょうが、特に慌ただしく、毎日が過ぎていきそうな感じがします。みなさんはどうでしょうか。

20121129_takadahonzan  さて、真宗10派と呼ばれる浄土真宗の本山のひとつに、『真宗高田派本山専修寺』が本市にあります。昨年は、東京国立博物館(平成館)で、親鸞聖人と法然の特別展が開催際され、親鸞聖人に関わる数々の名宝や国宝・重要文化財が展示公開されていましたが、ご記憶にありますか。

  一年も前だから無理もありませんが、その展示品の中には、本市専修寺が大切に保管している親鸞聖人、真筆のものがありました。国宝級では、西方指南抄と三帖和讃、重要文化財級では、唯信鈔文意、見聞集、大般涅槃経要文、尊号真像銘文などでそのうちのいくつかが展示されていましたが、直筆そのものから受ける感覚からはどこか神々しいものも感じられ、大変有り難いことです。

  毎年1月9日から16日まで7日7夜にわたり営まれる親鸞聖人の報恩講が「お七夜」、人出も多く、たいへん賑わいますので、この時期に専修寺や寺内町にお越しいただき、親鸞聖人の直筆をご覧いただくことをお勧めいたします。また、江戸時代の建築技術の粋を集めて作られた親鸞聖人をまつる御影堂は725畳敷きの広さもあり、また、阿弥陀如来像が置かれた如来堂とともに、「わびさび」の心を静かに伝える庭園が千道安と織田有楽斎の二人により作られています。