下町の雰囲気が残る街、浅草橋駅。
そこにハンガーのトップメーカーがあります。日本コパックさんです。
新しいショールームが完成したとお手紙をいただきまして伺いました。
1階は商品のショールームですが、4、6階には環境問題への取組みのショールームがあります。
今回新設された4階のショールームに御邪魔しました。

エレベーターを降りると、ガラスケースいっぱいの使用済みハンガー!
フックの部分は鉄でできていたり、滑り止めにスポンジが巻きついていたり、
さらにはまったく同じプラスチックに見えるところでも異なる素材となっていることがあるそうです。
これがそのまま埋め立てられていると思うと、ぞっとします。

私たちがいつも洋服を買うお店から、使用済みのハンガーが全国各地のリサイクルセンターに、
送られてきます。
「なるべくたくさん詰めてもらうこと、きちんと分別してもらうこと、
お店の方の協力なしにはすすめられない事業です」とおっしゃっていました。

リサイクルは手作業。熟練の技術者の方々が、
一瞬のうちに素材を見極め、分解していきます。

取り組み始めて15年。
環境問題がこれほど声高に叫ばれる以前から、取組みされています。

今まで回収したハンガーは東京ドーム6.2杯分。
実はこれ、東京ドームで売っているお菓子の箱。
これらの展示は全て、プロモーション会社に委託せず、
社員の皆さんで話し合い、「どうしたらわかりやすく伝えられるか」を考えられたそうです。
スバラシイ!

北は北海道・根室、西は沖縄から回収されています。

私たちの近所のお店からも回収されています。

いつも行っている、あのお店の名前も・・・!

回収し洗浄され再び使用されます。リユースというやつですね。

壊れたりすると、リサイクルに回されます。

破砕されたもの(左)に、溶かして、着色して、ペレット(右)にします。
原料としてよみがえりました。

ペレットから不織布もできます。
左がリサイクル素材を使用したもの、右が新しい素材したもの。
違いがわかりますか?

左は最近流行したショッピングバッグです。
右はリサイクル素材でできた不織布製です。
ショッピングバッグを使い、スーパーの袋を使わない。
それはそれで大事なことです。
でもリサイクルでできたものを使って、なおスーパーの袋を使わない。
しかもお店で、ごみとして扱われていたものから生まれた素材で・・・。
15年前から回収に取組まれている企業は、さらに一歩先を見据えているようです。

今回、ご説明いただいた片岡常務です。
言葉の一つ一つが、とても頼もしい方です。