玉の緒よ 絶えなば絶えね…

[事務所の日記]

20120827_love  玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

  和歌を少し調べていた時に、そういえば...有名な恋歌があったなと思い出しました。小倉百人一首に収められている恋歌43首のひとつ、後白河上皇の皇女の式子内親王が詠んだ歌です。

  直訳すると『命よ、絶えるならば絶えてしまえ』といったとても強烈な歌い出しで始まりますが、『忍ぶ恋』という題で歌を詠んだ題詠です。内親王は、皇女として生まれたがために自由な恋愛など出来るわけもなく、秘めたる強い想いがこの有名な歌を生んだのでしょうね。一説によると、内親王が想像の相手方を想って歌を詠んだのではなく、歌の師である藤原俊成の子、藤原定家(撰者)と恋に落ちていた現実があったともいわれています。それにしても、何と苦しい心の内かと...でも、『忍ぶ恋』がヒシと伝わってきますね。

忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人のとふまで(平兼盛)

  これはずいぶんと軽いものでしたが、百人一首で忘れてはならないものがありました。

瀬を早み 岩にせかかる 滝川の われても末に あわむとぞ思ふ(崇徳院)

201110XX_himeimage  さて、今日は、本市にある恋のパワースポットの一つを紹介します。

  榊原温泉のエリアにある『温泉の神様をお祀りする神社』、射山神社(津市榊原町5082 TEL:059-252-0017)です。大己貴命(おおなむちのみこと)も祀られていることから、『恋の明神』としても、知る人ぞ知る恋のパワーアップができるところですよ。  

<アクセス> 電車:近鉄榊原温泉口駅から三重交通バスにて約10分

                   車 :伊勢自動車道久居ICから約20分