秋の桜で『コスモス』です。

[事務所の日記]

20120913_kosumosu  薄紅の秋桜が秋の日の 何気ない陽溜まりに揺れている...

  さだまさしの曲『秋桜』。でも、山口百恵さんが歌って大ヒットした曲でした。(書いている本人の年がばれますよね。)

  秋の青く澄みきった青空にとってもよく映える花、満開となったコスモス畑で風に揺れる一面の花びらは綺麗なものですが、てっきりコスモスは日本古来にも種がある草花と思っていました。しかし、コスモスは、日本原産ではなく、メキシコが原産地でした、みなさんご存じでしたか?

  日本には明治時代に持ち込まれ、秋に咲き、花びらの形が桜に似ているところから『秋桜』と名づけられたようです。また、『秋桜』と書いて『コスモス』と読むようになったのは、山口百恵さんが歌った『秋桜(コスモス)』がヒットしてからとも説明されていましたが、そうだったかな...とうなってしまいました。

  都内にもコスモス畑とはいきませんが、コスモスが群生(人工的に植えられている)している場所もあちこちにありますので、外回りのちょっと一息時に、コスモスの可憐な花びらを見ながら、これからの時季、秋の風を感じてみたいですね。ちなみに、花言葉は、『乙女の真心』と『乙女の愛情』、小生には縁のないものでした。

  秋はすぐそこ...残暑は今週でさよならがいいですね。

木の間より 洩り来る月の かげ見れば 心尽くしの 秋は来にけり(古今集)

20120914_kosumosu  さて、本市の石水博物館(http://www.sekisui-museum.or.jp/)には、川喜田久太夫(号:半泥子)の数多くの作品が展示されています。

  東の魯山人、西の半泥子として知られる半泥子は、百五銀行などで経済人として活躍した半面、陶芸家としても有名な方です。そして、その作風は『粋人』の域、わかるひとにはわかる...でも、じっと見ていると、引き込まれるように見入ってしまいそうです。

  石水博物館には、半泥子の作品コレクションのほか、写楽の肉筆画(扇子)も所蔵されていますので、その肉筆画が特別展示される時期を見計らって、一度、ゆっくりとその作品を堪能されてはどうでしょうか。

※Wikipediaにも「(略)三重県津市の石水博物館に収蔵されている肉筆画が、写楽独特の筆遣いと一致していることが分かり、他にも世界で9点の下書きが、ほぼ間違いなく写楽作であろうと断定された。(略)」と紹介されています。