東京への帰り道、富士山は見れるでしょうか。

[事務所の日記]

20120919_fujisan  新幹線で1時間40分、東京に着くまでのちょっとした楽しみはやはり富士山が見れることでしょうね。小生、列車内では本を読むことが多いのですが、何故か富士山が見れる新富士駅辺りが近付くとフッと窓から覗いてしまいます。そんな経験をみなさんもお持ちですよね?

  よく晴れた日には東京から富士山が見えているのに、とても優美で壮大な富士山を車窓の真横に見る時...体の中のDNAが騒ぐというか、そんな大それたものではありませんが、神々しいものを感じる一瞬があるものだと思います。

  そんな富士山と対峙して可憐な花がありました。そう、太宰治の『富嶽百景』にある『富士には月見草がよく似合う』の一節でした。まだ時季的にこの花が見られますね。

20120912_hagi  さて、本市は三重県の県都、県立総合文化センターや博物館(建設中)、美術館など多くの文化施設があります。その中のひとつ、津偕楽公園に隣接してたたずむ三重県立美術館(津市大谷町)では、三重県にゆかりの深い近世の絵画をはじめ、西洋近現代の作品など約5,000点を超える作品を収蔵・展示しています。

  その中でも特に好きな作品は、『アレクサンドリアの聖カタリナ』。甘美な聖母像や、愛らしい子どもの絵で知られるバロック期のスペインの画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョ(1617-1682)の作品で、両掌を差し出す身振りをとりながら、ひざまずく姿勢をとる聖カタリナの立ち姿です。作品を正面からまっすぐに観ると、聖女の上半身と下半身のバランスが不自然に感じられますが、下から崇めるように鑑賞すると、天使が祝福する素敵な聖女がそこに現れます。

P.S. 美術館の中にあるレストラン『ミュゼ・ボンヴィヴァン』、テラスでお茶できる、いちおしのレストランですので、こちらも是非、お立ち寄りください。