毎日、通っていると花木の名前を覚えるものですね。

[事務所の日記]

20121116_tsubaki  今朝はいっそう冷え込みました。こう寒くなると、コートとマフラー、手袋をそろそろ準備しないといけませんね。すでに、みなさんは暖かいマフラーなどで重装備でしょうか。

 自宅からメトロの駅に行くまでの並木道には、結構たくさんの花木が植栽されています。四季折々の風情を楽しめるようになっていますが、この時季はあまり賑やかではないようです。そんな中、まだ、花は咲いていませんが、『ワビスケ』と解説された樹木があります。少し奥まった位置に植えられているため、名称は何とか分かりましたが、その下に書かれた花木についての説明までは読めません。

  『ワビスケ』は、椿の品種。『侘助』と書き、中国産種に由来するという『太郎冠者』(たろうかじゃ)という品種から派生したもので、一般の椿と比べて花は小型で、猪口咲きになるものが多いということです。また、『花が開ききらない』ために、風情を楽しむ茶花として好まれるようです。『名は体を表す』通りの『わび、さび』の境地の花木でした。

  まだ、赤や白の椿の花がたくさん咲く時季には早いようですが、 

あしひきの 八峰の椿 つらつらに 見とも飽きかめや 植ゑてける君(大伴家持)

  俳句で椿を歌題にしたものに、河東碧梧桐(明治大正期)が詠んだものが有名どころです。

赤い椿 白い椿と 落ちにけり

201110XX_sakura  さて、今日は本市、津駅から歩いて近い公園、『津皆楽公園』を少し紹介いたします。津駅に降り立った折には、ぜひ、散策ください。

  この公園は、江戸時代の津藩第11代藩主、藤堂高猷(たかゆき)公の別荘であった日本庭園風の公園で、花見の名所とも知られ、春には自然の丘陵斜面いっぱいに植えられた桜やツツジが咲き誇るスポットです。

津皆楽公園 : http://www.tsukanko.jp/article/article.php?case=disp_data&sendNo=30  から。