少し寒さが増したようですが、今日も秋晴れの気配がするいい天気、お日様が覗いていると気分もブルーにならなくていいですね。
さて、本居宣長がその功績を絶賛し、交友のあった江戸時代の国学者『谷川士清』(津市出身)を思うままに書き連ねる、今日はその第3日目です。
士清さんにまつわる不思議な出来事をひとつ紹介いたします。
士清さんの旧宅から約100メートルほど先に士清さんを祭った谷川神社がありますが、その神社の鳥居をくぐった境内の一画に、高さ約1.5メートルほどの石碑があります。この石碑には『反古塚』と彫られていて、その石碑の下には、士清さんがしたためた下書きやメモなどが埋められています。
この『反古塚』は、別名、『玉虫塚』とも言われています。実は、士清さんがこの石碑を建てた日から3日間続けて、石碑の周りに玉虫が姿を現したということです。
玉虫色と例えられるようにこの虫はとても綺麗で、『吉丁虫』とも書かれるように、古くから日本では『縁起』の良いものと言われています。法隆寺の国宝、玉虫厨子に羽が使われているなど、 その美しさに昔の人々は魅了されていますよね。
※『反古』とは、不要になって捨てる紙のことを指します。『反古塚』は、自分がしたためた下書きやメモが後世の人々の目に触れて誤解されないよう、その紙を埋めたことからその名があり、また、自身の講義原稿や秘伝の書き留めなどは土に埋めるか焼却するしきたりが神道家としての伝統としてもあります。

今日もいい天気、秋そのものを感じられる一日になりそうです。こんな、いい天気の日はお休みをいただいて...のんびりもまたおつなものですね。
昨夜の雨もあがり、一転、今日は秋空が戻ってきました。やはり、秋の空は空気が澄んでいるせいか、いっそう高く感じられますね。
さて、秋と言えば紅葉、その紅葉もいろいろな名所で目を楽しませてくれますが、津市内でも素朴で豪放な魅力にあふれる庭園の紅葉もこの時期から見ごろとなります。
もうひとつは、市芸濃エリアにある河内渓谷の紅葉です。巨岩奇岩と清流が織りなす美しい渓谷、渓谷美を背景に真っ赤な紅葉が辺りを染め、素晴らしい景観を見せてくれますので、秋深まるこれからの季節、カメラを肩にお出かけください。
都内は曇り空、陽が陰るとやはり秋の寒さが身にしみる時季になってきましたね。
秋風の吹く、とても風の強い一日の始まりとなりました。
さて、築城の名手、藤堂高虎の手によるお城を中心とした津城下絵図を今回、改訂復刻して提供します。
陶芸界では魯山人と並び称される半泥子(津市)について、思うままに書き連ねる第8日目、最終回です。数字の『8』は漢数字で『八』、末広がりの縁起のいいものですので、ここで打ち止めがいいのかもしれません。
祖母の教えは、『政子遺訓』に書き残されており、
こんな俳句も詠んでいますよ。
『無茶』、そう言えば半泥子の用いた号に『無茶法師』がありましたね。